- 2015-1-25
- 書評

エヴァフォントは?「「マティスEB」」
絶望先生…「「昭和モダン体!」」
進撃「「新ゴ!!」」
…あのアニメといえばあのフォント! というのは書体好きの間ではとても身近な話題。
そんなアニメ・漫画・ラノベのロゴのフォント界の有名ブログであるゆず屋さん。そのブログを元に書籍化されたのが「ろごたいぷっ!」である!
デザイナーじゃないあなたへ
フォントの本はデザイナーの人がIllustratorとか使ってうんぬんみたいに思われがちですが、この本はフォントの細かい説明は割と少ないw! そのぶん掲載数が多い! つまり書体の本としては弱いが、アニメ漫画の解説本としては強いという作りになっている。なので、非デザイナーだけどたまにPhotoshopとかつかいます、ぐらいの人が一番楽しめるように作られているのだ!
かくいう私も和文フォントが好きで
僕達がよく使うフォントは大きく分けて欧文フォント(英字)と和文フォント(日本語)に分かれます。
当然欧文の方が圧倒的に種類が多い。しかも和文は感じなど形が複雑なものが多いためバリエーションも少なめ。なので、日本語ロゴはオリジナルの文字を作ってしまうことが多いのが現状。戦隊モノや特撮モノのロゴは既存フォントは使わずオリジナルだと思ってくれて問題ない。
本書はいわゆる既存フォントがどう使われてるかの事例集。
個人的に好きなフォントはモリサワのA1明朝なんですが、これがバシッとはまるロゴを見ると「!」となる。
そんな既存フォントの面白さが詰まっており、同じフォントがあれば再現できるというのが手軽でいい!
予想以上の事例の多さ
アニメのロゴフォントは以前からデザイン系の雑誌などでは紹介されることが多く、最近では月刊MdNが有力。
がしかし、雑誌に載るのは1冊につき十作品程度だったのだが、本書では約200タイトルのロゴフォントを解説!多いな!
数が多いことのメリットはあの漫画とあのアニメは同じフォントか! という発見があること。
たとえば01の「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」と02の「僕は友達が少ない」には同じモリサワのタカハンドが使われている。同じフォントでも色や配置やバランスもろもろで見え方が変わってくるのが面白い。
文字はいいねぇ、…文字は心を潤してくれる。
リリンが生み出した文化の極みだよ