
僕は忘れない。あの花テレビアニメ版の最終話の日のことを。
地獄のデスマーチのなか、会社のみんなで徹夜作業。放送時間が近づくにつれテレビの前に集まりだすメンバー。
そのときだけは誰も咎めずテレビの前に集り、ただただ眩しい画面を見つめていた……
とまぁ、そんな思い出深いあの花こと『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』ですよ。
劇場版のロゴ見たら絶妙なかすれ具合で「うわぁ、これ楽して一瞬で作りたいなぁ!」と思ったので、最速で作る方法を考えてみました。
劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。| アニメ公式サイト
参考になるかどうかはあなた次第ですが、以下のような感じで作ってみました。
ざっくりと文字を組みます
劇場版のあの花ロゴはモリサワのA1明朝がベースになっています。
A1明朝がなければ細めの明朝で代用しましょう。
かすれといえばラフ加工では?
と思ったので、イラレでラフ加工してみました。
Illustratorの「効果」→「パスの変形」→「ラフ」をクリック。
フォントサイズ100ptに対して、サイズを「1%」、詳細「80/inch」、ポイントを「ギザギザ」にすると…
ホラーかよ。
怨恨がほとばしるメンマがテレビから這い出てきて、みんなでVHSを燃やすエンドや。
トレースすることにします
気を取り直して、トレース作戦に切替えます。
文字がかすれるというのは、現実的には印刷を繰り返してインクが薄くなったりして起きる。…と考えれば手動で劣化させるのがより近い表現のはず。
なのでIllustratorでトレースすることで劣化させていきます。
線を付けて細身にする
ぱっと見だとわかりにくいですが、文字サイズ:100pt、線の位置:中央、線幅:1pt(白色)に設定しました。
スクリーンショット撮ってイラレで読み込む
スクショを撮り、それをイラレで読み込みトレースします。
今回は「写真(高精度)」に設定してトレースしました。
ちょっとかすれてきました。
必要に応じて同じ作業を繰り返す
もう一度線幅→スクショ→読み込み→トレースをします。
ちゃんと設定してれば1回で済みそうですが、よりかすれ具合を出したかったので。
ちょっと消えすぎや( ゚д゚)アレマッ!
文字によっていい感じのもあればそうでないのもありますね。
気になる人は文字別にトレース設定を変えてください。特に「の」は横並びなので設定変えたほうが美しい仕上がりに。
ひとまずこんな感じでいいのではないでしょうか? 急ぎで作るとき用ですし。
ゴミ除去して完成
トレース設定によってはこのようなゴミが生まれるので、適宜消していってください。
ということで完成!
最後に
印刷に耐えうるクオリティかと言われたらぐぬぬですが、webサイトのバナーなどなら使えるのではないでしょうか。
ということで、使えるチャンスがあれば使ってみてください。
これよりいい方法しってるよ!って方はぜひ教えてください!